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はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

人生で大切な事はベースから学んだ、はずがない

島村楽器のお題


島村楽器さんの「楽器に関する思い出」というお題に答えて。思い出というか、今も弾いています。ベース。
かれこれ16年か。年数で言えば自分の人生の半分以上は弾いている計算になります。でも特になんにも学んでいませんよ。


音楽を始めとした芸術活動に携わることは人生を豊かにする、みたいな話を聞くこともあります。
が、僕は中途半端に音楽なんかに関わってしまうと、世間一般的な幸せを得ることは出来ないんじゃないかと思います。
音楽に関わることで色々余計なことばかり考えすぎて、鬱々としていた苦しい時期もあったし、継続的に多くの時間を音楽に費やしたことで、それだけ自分にあったかもしれない可能性を潰してしまったのではないだろうかと思うのです。


あーベースさえ弾いていなければ、今頃家族で東京ディズニーランドにでもいって
少しくらいの仕事に満足して腰掛けてような生活もできたんじゃないだろうか。
今では、30歳にもなって山口県の中原中也記念館に一人旅に行って喜んでいる、
挙句の果てにはうまい棒なんか食べて喜んでいるのだから本当にどうしようもない。
過去に一人で渋谷の汚いバーに行ってギターを弾きながら「このペテン師どもめ」と歌ってみた黒歴史もありましたが、本当にどうしようもないのでベースの話をしよう。


そんなこと言いながらも、ずっとベースを弾いてきたことで、少しずつですが自分の理想とするベースの音が出せ、自分なりのフレーズが思いつくようになり、そして自分なりのグルーヴが生み出せるようになってきました。


もともと僕には、音楽の才能はありませんでした。
小学生の頃は大体全てが嫌いでしたが、特に音楽の授業なんて大嫌いで憂鬱でした。
音楽やったキッカケなんて、そうすることで何かが変わるんじゃないか(モテるんじゃないか)、そんなもんでした。


でも長く続けることで、身につく能力もあるというのが、僕の得た一つの真理です。
思い返せば「あれ?オレのベース、ちょっと自分らしくなってきた?」と思うまでに10年かかってました。
それまでずっと、理想とする音はあるのに、それを一切体現出来ていないという悔しさで一杯でした。


今ではおかげさまで、インディーズでCD出せるくらいの成果は出すことができました。
だからその分だけ、何らかの能力を得るには継続的にずっと努力しなければならないので、人生で他に出来ることなんてそんなにないよなあとも思うわけです。
「効率的に近道通って何かが達成出来ます」なんて、そんな美味い話があるわけねーよとも思います。


若い頃は自分って何者なんだろう?とありがちな自意識過剰さで一杯でした。結局自分が何者かなんて一生わからないんですけど。
今でも毎日のように、世の中くだらねえなーとか厨二なことも思っていますが、その分だけ、まあ僕には音楽があるしとも思ってます。


仕事で落ち込むことがあっても、女の子にモテなくても、さよならばっかり言ってても、
許せない事件を目にしても、痛ましい震災が起きても、どうしようもなくたくさんの悲しいことがあったとしても、
最終的に音楽が大好きでベースを弾いているオレはこう思っているぜーという、ある種一つの信念のような軸のような、
いつでも立ち戻れる場所が出来たように思えます。そうか、結局はたくさん取り返したのかな。