元はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

代理店から媒体に来て二年

昨年このようなエントリーを書きました。
代理店から媒体に来て一年 - mtakanoの日記
早くも2年が過ぎてしまいました。色々ありましたが元気です。
特にこの1年、はてな営業部は元気になりました。


変わったこと

  • 記事広告が売れ筋商材になった
  • 営業部の人数が増えた


  です。

記事広告が売れ筋商材になった

色々な広告主様とご一緒させて頂きました。クオリティの高いものをリリースできていると思います。
PR - はてなブックマークニュース


売れ筋の商品に至るまでは、本当に長い道のりでした。。。
提案を進める中で「このPR表記外してもらえませんか」と言われることがよくありました。その度に「それは出来ません」とお断りをし、失注に至るケースも多くありました。何度も「PR表記外したほうがいいのでは」と迷うくらい、心が折れかけたことがあります。が、結局突っぱねてきました。


今年になり、ステルスマーケティングが嫌われる世の中になりました。あの時、心が折れてなくて本当に良かった。「PR表記」をファーストビューに大きく出しつつも、ユーザーの皆さんが「PRだけど面白くてためになる」と反応してくれる広告事例をたくさん作れたことに誇りを持っています(なぜか「PRと書いてあるのでステマ」と反応されることも、ごくまれにありますがw)。


この広告の姿を「むしろ良いものだ」と受け入れてくれた広告主の皆さん、ネガポジ含め読んでくれた、反応してくれたユーザーの皆さんに御礼を言いたいです。何よりも個人的には「PRを隠すのは正しい姿ではない」と、僕が悩む度に諭してくれた編集の方に、感謝を伝えたいです。ただ直接面と向かって言うことはありませんので宜しくお願い申し上げます。



また、どの記事もかなり取材をして作り込んでいます。


今、世の中でBUZZるコンテンツは、大体次の3種類があります。

  • 1.「単に面白くてBUZZるもの」
  • 2.「単にタイトルで釣っているもの」
  • 3.「面白いくて釣り要素は入りつつも、本質的に良いものだから紹介したくなる、保存したくなる、結果としてBUZZるもの」
  • (あと、4.「気づく人の少ない巧妙なステマ」もあります)


はてなの記事広告は3を目指しています。だからしっかりと取材します。経費や工数もかかりますし、誘導費も必要ですので、少々お値段高めです。広告業界では、どれだけtweetされるか、どれだけLikeされるか、もしくは媒体にただ掲載されただけ、その他単にPVのみが指標になることがあり、そのために「もっと安くていいからリリース文だけ載せてほしい」「そこまで取材しなくていいから、ただネタだけ書いてくれ」と言われることだってあります。


これはステマとは違って、みんなが喜ぶケースならいいか、とも思います。ただ、今の僕らの指針は「ちゃんと取材してその分しっかりした広告コンテンツを作る」です。3.を選ぶと苦労が多いです。大変だし時間もかかるし、紹介できる商品も限られるしで、失注も増えます。でもまずはこの指針に従うことで、多くの人の信頼を得ることから始めたいと思っています。実際、記事の品質に信頼をおいて問い合わせを頂くケースが増えてきています。これもやってきて良かった。


営業部の人数が増えた

一時期、僕を含め営業が実質2人、という時もありました。オフィス内が寒かった。。。
それが少しずつ、新卒が加わり、中途が加わり、今では計8名のチームになりました(兼務含めですが)。


はてなには記事広告以外にも、バナー広告、うごメモ広告など幾つかの広告があります。各自がこれまでの経験を活かして、得意な分野で広告を売ってくれています。


2人では手が回らなかったものをカバーしてもらえますし、ブレストすることで、どんどんと良い企画が出てきます。上で書いたような理由により、はてなの広告は売るのが大変なのですが、それでもみんな売ってきてくれるので、結果事例が増えて、その事例が増えたことによって引き合いが来る、という良いスパイラルが回っています。オフィス内も暖かくなりましたよ!


おかげで、ここしばらくの間は面白い広告コンテンツがリリースされるはずです。どうぞお楽しみに。


次の1年の目標

  • 新しい、売れる広告メニューを作る


  です。


確かに記事広告は売れ筋商品になりました。でも、はてなのサービスやユーザーの力で、また違った広告が作れるはずです。確かにたくさんユーザーにクリックさせる広告を作れば、売りやすい広告ができます。ただそれはユーザー体験とのトレードオフになるケースが多いです。では、ユーザー体験を損なわず、かつ広告主の満足を得られる広告はどうすればいいのか?大きな課題です。他の媒体を例に挙げると、クックパッドはユーザーのことも考えながら、良い広告を出していてすごいなあと思います。そんな風に、はてななりの新しくて売れる広告メニューを作っていきます。



来年の僕はどんなエントリーを書いているのだろう。ここに書いた目標を達成して、さらに次なる目標が立てられるように、頑張っていこう。