元はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

オウンドメディアをブロガーの寄稿で盛り上げる

先日、はてなブログMediaというメニューをリリースしました。

はてな、ブログを使ってオウンドメディアを構築できる「はてなブログMedia」プランの提供を開始。第一弾として、株式会社ぐるなびの提供するグルメ情報コンテンツ「みんなのごはん」に導入 - プレスリリース 

 

3月は、ぐるなびさんが運営していたみんなのごはんを、はてなブログに移行してもらいました。5月にはリクルートキャリアさんと、リクナビNEXTジャーナルという新しいメディア立ち上げのお手伝いをさせて頂きました。

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また、それぞれはてなブロガーさんから寄稿してもらう企画も行いました。

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はてなブログMediaは、はてなブログを使って企業のオウンドメディア運営を支援する新しいメニューです。
これはブログによるプラットフォームを提供するメニューですが、ご要望に応じてコンテンツ作成の支援も行っています。


オウンドメディアという場を作っても、そこに掲載するコンテンツがない、おもしろいコンテンツが作れない、読んでもらう動線がないなどの課題をよく聞きます。
それなら、おもしろいコンテンツを作れるしファンもいるブロガーさんに寄稿してもらえばこの課題を解決できるのでは?と思い、ぐるなびさんとリクルートキャリアさんにお話してみたところ、この企画にのってくれました。

 

はてなブロガーの寄稿企画 

ぐるなびさんは、はてなブログMediaに移行される前から、独自にくらふとさんにお声掛けされたり、面白い企画を実施されていました。

"ゆかい食堂" - 記事一覧 - みんなのごはん

移行のタイミングで、もっとはてなブロガーと一緒にお取り組みをしましょうと相談して、はてなのブロガーさんにグルメ系のネタの投稿をお願いすることになりました。
ブロガーの皆さんとも記事のネタを打ち合わせし、皆さんが別の切り口で記事を書くシリーズになることを目指しました。オススメの立ち飲みのお店、甘味処など、色んな記事ができあがりました。

【ぐるなび×はてなブログ企画】 第1週 1人だけど1人ではない地元でのひとり飲み(id:rocketboy_miyaさんの寄稿)

 【ぐるなび×はてなブログ企画】 第2週 立ち飲みでカウンターの向こう側にある景色を探す(id:pinkpecoさんの寄稿)

【ぐるなび×はてなブログ企画】第3週 気軽に古き良き東京を感じられる甘味処3軒(id:thyself2005さんの寄稿)

 【ぐるなび×はてなブログ企画】第4週 東京の東側でぴっかぴかのホルモンを焼く(id:ayanologさんの寄稿)

この企画はグルメという統一感の作りやすいテーマということもあり、「◯◯というテーマに沿って何店舗かご紹介いただき、写真を数点貼って下さい」と摺り合わせしたことで、大体のトーンが揃いました。その他は、概要箇所で「はてな×ぐるなび企画である」という説明を記述したり、ブロガーさんのプロフィールの調整などを行いました。

 

リクルートキャリアさんでは、現在もブロガーさんの寄稿が続いているところです。
ブロガーさんのセレクトをバリエーションに富んだものにすることで、色んな人達に読んでもらうことを目指しています。「働くこと」という大きなテーマはありますが、記事ごとの具体的な企画はブロガーさんやリクルートキャリアさんと相談しながら決めていきました。

その結果、記事の内容がバリエーションに富んだというのはもちろん、はてなブックマーク人気エントリーになったり、グノシー砲がやってきたり、Facebookでシェアされたり、記事によって反応する読者も変わり、それぞれ色々な経路でコンテンツを読みに来てくれました。

子供は親を選べないし、部下も上司を選べないid:topisyuさんの寄稿)

定年退職した「最高にできる鬼上司」が後悔した、たったひとつのこととは?(id:yumejitsugen1さんの寄稿)

どうしても部下や後輩と飲みたいなら、「誘う」のではなく「誘わせる」作戦がベスト(id:kokoroshaさんの寄稿)

自分の中で変化を生み出すことが、転職だ(id:gothedistanceさんの寄稿)

自分なりの工夫をするだけで、仕事は100倍楽しく変わる(id:horahareta13さんの寄稿)

こちらはバリエーションに富むことが目的でしたので、ぐるなびさんの時とは逆にはてなとの企画であるとは記述せず、統一感が出ることを避けるようにしました。

その他、グルメ記事とは違って記事自体に写真は必須ではなく、一方でソーシャルメディア上のシェアを考えると画像を使って目を引きたいため、Flickerなどでフリー素材の画像を探したりと調整しています。

 

読者を楽しませるメディア作りは大変 

最近、オウンドメディアという言葉が流行っています。オウンドメディアを成功させるテクニック、というコンテンツを見かけることも増えてきました。役に立つコンテンツを作る、必要なキーワードを散りばめる、どのコンテンツを読んだユーザーにアクションする、といった話が多いです。

ただ、どんなメディアにしたいのか?であったり、エモーショナルさについての話が足りないような気がします。
読者を楽しませることや、読者とコミュニケーションをとっていく姿勢の話はあまり見かけません(実際にはあるのですが、テクニック系の話が多いようです)。

 

とはいえ役に立つコンテンツであり、なおかつおもしろいコンテンツを書くのはなかなか難しいものです。

また、担当者さんだけの工数では、どうしても記事の企画やトーンにバリエーションを出していくのにも、限界があると思います。軌道に乗ればいいのですが、その前にメディア作りの難しさに頓挫してしまうかもしれません。

これを解決する1つの手段として、寄稿という方法があると思っています。
はてなブロガーには、すごい書き手がたくさんいます。このブロガーさんと一緒になることで、何かできるのではないか。書き手の後押しもできるのではないか。ぐるなびさん、リクルートキャリアさんも「確かにそうだよね」と仰って頂き、今回ご一緒することになりました。

 

ただ、はてな側の体制もまだまだ途上にあると思っています。
それでも、企業側にもブロガーさんにも喜んでもらえる仕組みができつつあると思っています。
まだまだ一部のブロガーさんにしかお願いできていませんが、これからもこのような話を増やしていきたいと思います。

 

※最後に宣伝をしておくと、企業の担当者さんはオウンドメディアを作る時には、はてなブログMediaをご検討下さい。