元はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

まずは社内向けのソーシャルメディアが必要なのでは

仕事柄、企業のマーケッターの方と、「フランクに情報交換しましょう」とお会いすることがあります。はてなで営業をやっているからか、「ソーシャルメディアの活用ってどうなんでしょう」という話題をふられることが多いです。ですが僕は、あくまでもはてなの媒体営業なので、とてもとてもソーシャルメディアコンサルティング的な話は出来ませんごめんなさい。


そうはいっても何とか頑張って、僕から見たソーシャルメディア(というか最近のWEB)の話を喋ったりしているうちに「サイボウズLiveやchatterのような社内向けソーシャルメディアを持つところから始めたほうが良いのでは?」という話になったりします。

社外への情報発信の前の、社内の風通し

「震災が起きて、会社としてどう情報発信して何をすべきか?と悩んでます。ソーシャルメディアで何かが出来るんじゃないですかね?」というお話をよく聞きました。

ただ具体的に、何をすべきかが分からない。
寄付以外に何かが出来るのでは?
企業のメッセージ発信以外に、何か具体策が出来るのでは?

たくさんの社員さんがそう思っていて、実は個別に実行している人もいるし、部署ごとに具体策を実施していたりもするようです。でもその声や行動は、上長、WEBで情報発信をする人にまで届かず、結局会社の外にはまとまったコンテンツとして届いていなかったり。


実は色々実行しているのに、把握出来ていないから情報発信出来ない。きっと震災のことだけではないのでしょう。発信されていないだけで、眠ってしまったたくさんのエピソードがあるんだろうなあ。


それならば、社内にソーシャルメディア環境を作ることで、自由にフラットに意見を出し合い、良い発言には「いいね!」を集めて、これまでは光の当たらなかった声や行動に光を当てていくことから始めた方がいいのではないでしょうか。(もちろん社内政治上手い人間にいいね!が集まったり、上司に晒されたりはあるでしょうけど。パワハラこわい)

社内での情報発信と傾聴

ソーシャルメディアを活用しよう!という風潮は盛り上がっています。でもブログやファンページを持ってエンドユーザーに情報発信するよりも前に、「まずその会社の中での風通しのよい情報発信の場を作るべき」という議論が、もっとなされてもいいと思います。


そして、ソーシャルメディアを使った傾聴ともいいますが、そもそもお客様と向かい合っているたくさんの社員の方々の中に、たくさんの素晴らしいアイデアが眠っているのではないかと思います。その社員から傾聴することの方が、もっと高いリサーチ効果を得ることだってあるのではないでしょうか?