はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

ソーシャルメディア時代の音楽プロモーション、その一つの方法

僕ははてなの広告営業もやりつつ、YOUNG TONGUEというバンドでベースを弾いています。そのバンドではabcdefg recordという名古屋のレーベルから、何枚かCDも出ています。で、先日3月3日に、YOUNG TONGUEの新曲がリリースされました。abcdefg recordがP+M magazineという無料電子書籍を発刊しており、コンピレーションの形でMP3も何曲かついてくるのですが、このP+M magazine 4号目に参加させていただきました。



こちらのブログでは、バンドの宣伝を、いやいや間違えたP+M magazineのプロモーション方法が面白いものだったので、そちらを少しご紹介します。尚これから偉そうに語りますが、僕はこのレーベルの運営者ではありません。あ、新曲についての話はヤングタンのブログで書いています。


P+M Magazine 04にヤングタンの新曲 - youngtonguebass(ヤングタンのベース)の日記



このP+M magazineは、雑誌と音楽で成り立っています。この雑誌のコンテンツ、収録音源は様々な人達が作っています。自由に手を上げた方が参加できます。まあ曲については何でもかんでもという訳にはいかないでしょうが。ただ雑誌箇所では、多くを写真が締めています。

この雑誌のために結成された写真部が毎回いろんなところに行っているのですが、今回の4号では「参加したい!」と手を上げた有志が16名。16名による写真が含まれています。そして写真の他にコラム箇所もあります。写真部や音楽コンピ参加メンバーとかぶりつつも、複数の方がコラムを書いています。そして、音楽。今回の4号では計12曲、つまり12バンドが参加。国内外問わずの12バンドです。日本のバンドは3つなので、海外のバンドの方が多いです。で、バンドメンバーって複数居ます。つまり、レーベルの人間含め、国内外の数十人規模の方が参加している雑誌兼音楽コンピです。


動画による紹介もあります。


で、このような形態だと何が起きるか。


このP+M magazineがリリースされた際に、数十人規模が自ら「僕が手伝った電子書籍マガジンだよ!」とブログやTwitterFacebookでプロモーションをします。インディーズバンドが単体でプロモーションするのとは、規模が違います。さらに、海外の人も参加しているので、海外でもプロモーションされることになります。結果、これまで計2回発刊(1号と2号は同発)されていたのですが、世界中で3万ダウンロードを突破しています。


この3万が多いか少ないか?最近では週1万枚売れたらオリコンでベスト10にチャートインしますからね。。とはいえ無料なので、比較対象として適切ではありません。iPadZineと比較するのも何か違いますし。ただ、WEBサービスに関わる一人の人間として、結構多いダウンロード数だなと思いました。


内輪受けじゃん、クオリティってどうなの?と思われる方もいるかもしれません。もちろんクオリティの高い低いの判断は人それぞれです。ただ、これまでabcdefg recordが運営してきた、レーベルとしての雰囲気・場のようなものに沿って発信されたものです。ど素人がパッと作ったものではなく、背景に歴史とコミュニティが存在するものです。


何より、全員がwin-winなんですね。写真部として参加された方も「自分の写真が広まっていった!」と喜びますし、参加バンドも「自分のバンドの曲がたくさんの人に聴かれることになった!」と。そこで名が売れれば、CDやグッズが売れて収益にもなります。ライブにお客さんが増えるかも(まあそう簡単に増えないけど)。レーベル側も所属アーティストのCDが売れれば収益になります。何より、電子書籍を作るノウハウ、人を集めるノウハウ、国内外のバンドを集めコンピを作るノウハウ、どこもやっていないノウハウを得ることが出来るのが最も大きいでしょう。代えがたいノウハウは大きな価値なので、いかようにも展開できます。


こんな風に、「あのレーベルならこんな音楽が聴ける」と信頼され出来上がったコミュニティを中心に、ブログやTwitterFacebookでプラスなエネルギーをもって評判が拡散していく。これからの音楽レーベルの一つのあり方かな、と思いました。



他にもiPadの活用法、シェア、コミュニティ、海外へのサービス展開、、、様々な切り口で、面白いコンテンツだと思います。色々ビジネスへのヒントも転がっているでしょうが、何よりみんなで楽しい物を作ってみんなで広めて楽しんでもらえる、そんなことを実行出来る時代がやってきたこと、それを身近なプライベートでも感じるようになった事が、感慨深いです。というわけで、ぜひダウンロードしてみてください(繰り返しますが、これは宣伝ではなく、プロモーション方法の紹介ですよ!)

カメラ女子・カメラ男子の写真&音楽マガジン「P+M magazine」