元はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

先日、前職の最終出社日を迎えました

先日、前職の最終出社日を迎えました。
次の仕事は3月1日からです。

前の職場について、色々思うところはあります。
人がどこかの場所に長期間所属して、不満に思うことは何も無い、ということはあり得ないでしょう。だからそんなのどうでもいい。
そんな事より、前職で良かった事の一つは、人に恵まれていた事。

良いお客さん、良い先輩。良い仲間。

営業として勤務していたんだけど、お陰でかなりの実績を残す事が出来ました。
一応、現在の営業の中で一番お金を稼いでいた。
(新規セールス開拓ではないので、お金を稼ぐ=営業として力がある、という職場ではなかったけれど)

でも、今でも「何で自分が?」と思っています。
正直、営業の適正はあまり無いと思います。
一番の理由は、何といっても話が下手。あまり喋るのが好きじゃない。
そんな営業無いですよね。
元々営業を始めた理由が「話下手を直さなければ!」だったので。

まあ提案営業とかコンサル営業のような役割だったので、事前に作戦を練っておけば話下手でも何とかなったのはあります。

でも、そんな僕が結果を残す事が出来たのは、最初に書いた「人に恵まれていた事」だったからだと思う。キレイゴトではなく。

「このお客さんはこういう事で困っている」と相談すると、「じゃあこうすれば良いんじゃない?」「こんな資料があれば解決に向かうのでは?」と、皆が僕を助けてくれました。
結果としてお客さんの問題が解決され、お客さんが喜んで僕を好きになってくれるという、何だか良い所取りのようなサイクルが回っていました。

でも、営業という職種はそれで良い、と今では思っています。
お客さんの問題を掴んで、結果それが解決できれば良いでしょうと。
昔はうまく相談が出来ずに、結果としてお客さんに良い結果を提示できませんでした。自分で抱え込んでしまったいた訳です。自分が全ての責任を取って解決しよう、と勘違いしていました。

それを、「一人で何でも出来なくて良いのか!むしろそれは思い上がりだ!」と気づかせてくれたきっかけは、恥ずかしいのですが読み返していたワンピースのお陰でした。

第10巻、ルフィが魚人海賊団の船長アーロンと戦っているとき、アーロンがルフィに言います。

「バカで非力で愚かな種族が人間だ!海に沈んでも一人じゃ上がってこれねえお前に何が出来る!」

対して、ルフィはこう言います。

「何もできねえから助けてもらうんだ。剣術も出来ねえ、航海術も持ってねえ、料理も作れねえ、ウソもつけねえ。助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある!!」

なるほどー。最後に「お前に何が出来る!」ともう一度言われたとき、

「お前に勝てる!」

と言いました。

これで、「あー、営業って船長みたいなものだと思えば良いんだなー」と思いました。


ただ僕には船長というほど、先頭に立っていく力量は無かったので、そこは努力でカバーし、少なくとも何かトラブルがあった時、お客さんの前に行って「こういう事象でそのトラブルが起きて、それは私の責任によるものです」と代わりに謝る事だけは責任持ってやろう、と思いました。
あとは面倒くさい社内処理の顛末書を代わりに書いたりとか。
少しでも皆が自由に楽に働けるように、とは思っていました。深刻な時にくだらない話をして呆れられたこともあったけど。

そんな訳で、一人になると自分には何の専門性も無いなー、と身に染みます。
だから勉強しないといけない事が山ほどあります。次は大丈夫かなと、怖いと同時にワクワクします。
とりあえずもうちょっと出来る人間になって、お世話になった皆さんに恩を返さなければなりません。

頑張るという言葉は誰でも言えますが、頑張ります。才能は無くても努力は出来るので、頑張りましょう、オレ。
長くなりましたが、お世話になった皆さん、本当にありがとうございました!