元はてなの広告営業 mtakanoの日記

はてなビジネス開発本部 営業部 部長の高野です

オウンドメディアをブロガーの寄稿で盛り上げる

先日、はてなブログMediaというメニューをリリースしました。

はてな、ブログを使ってオウンドメディアを構築できる「はてなブログMedia」プランの提供を開始。第一弾として、株式会社ぐるなびの提供するグルメ情報コンテンツ「みんなのごはん」に導入 - プレスリリース 

 

3月は、ぐるなびさんが運営していたみんなのごはんを、はてなブログに移行してもらいました。5月にはリクルートキャリアさんと、リクナビNEXTジャーナルという新しいメディア立ち上げのお手伝いをさせて頂きました。

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また、それぞれはてなブロガーさんから寄稿してもらう企画も行いました。

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はてなブログMediaは、はてなブログを使って企業のオウンドメディア運営を支援する新しいメニューです。
これはブログによるプラットフォームを提供するメニューですが、ご要望に応じてコンテンツ作成の支援も行っています。


オウンドメディアという場を作っても、そこに掲載するコンテンツがない、おもしろいコンテンツが作れない、読んでもらう動線がないなどの課題をよく聞きます。
それなら、おもしろいコンテンツを作れるしファンもいるブロガーさんに寄稿してもらえばこの課題を解決できるのでは?と思い、ぐるなびさんとリクルートキャリアさんにお話してみたところ、この企画にのってくれました。

 

はてなブロガーの寄稿企画 

ぐるなびさんは、はてなブログMediaに移行される前から、独自にくらふとさんにお声掛けされたり、面白い企画を実施されていました。

"ゆかい食堂" - 記事一覧 - みんなのごはん

移行のタイミングで、もっとはてなブロガーと一緒にお取り組みをしましょうと相談して、はてなのブロガーさんにグルメ系のネタの投稿をお願いすることになりました。
ブロガーの皆さんとも記事のネタを打ち合わせし、皆さんが別の切り口で記事を書くシリーズになることを目指しました。オススメの立ち飲みのお店、甘味処など、色んな記事ができあがりました。

【ぐるなび×はてなブログ企画】 第1週 1人だけど1人ではない地元でのひとり飲み(id:rocketboy_miyaさんの寄稿)

 【ぐるなび×はてなブログ企画】 第2週 立ち飲みでカウンターの向こう側にある景色を探す(id:pinkpecoさんの寄稿)

【ぐるなび×はてなブログ企画】第3週 気軽に古き良き東京を感じられる甘味処3軒(id:thyself2005さんの寄稿)

 【ぐるなび×はてなブログ企画】第4週 東京の東側でぴっかぴかのホルモンを焼く(id:ayanologさんの寄稿)

この企画はグルメという統一感の作りやすいテーマということもあり、「◯◯というテーマに沿って何店舗かご紹介いただき、写真を数点貼って下さい」と摺り合わせしたことで、大体のトーンが揃いました。その他は、概要箇所で「はてな×ぐるなび企画である」という説明を記述したり、ブロガーさんのプロフィールの調整などを行いました。

 

リクルートキャリアさんでは、現在もブロガーさんの寄稿が続いているところです。
ブロガーさんのセレクトをバリエーションに富んだものにすることで、色んな人達に読んでもらうことを目指しています。「働くこと」という大きなテーマはありますが、記事ごとの具体的な企画はブロガーさんやリクルートキャリアさんと相談しながら決めていきました。

その結果、記事の内容がバリエーションに富んだというのはもちろん、はてなブックマーク人気エントリーになったり、グノシー砲がやってきたり、Facebookでシェアされたり、記事によって反応する読者も変わり、それぞれ色々な経路でコンテンツを読みに来てくれました。

子供は親を選べないし、部下も上司を選べないid:topisyuさんの寄稿)

定年退職した「最高にできる鬼上司」が後悔した、たったひとつのこととは?(id:yumejitsugen1さんの寄稿)

どうしても部下や後輩と飲みたいなら、「誘う」のではなく「誘わせる」作戦がベスト(id:kokoroshaさんの寄稿)

自分の中で変化を生み出すことが、転職だ(id:gothedistanceさんの寄稿)

自分なりの工夫をするだけで、仕事は100倍楽しく変わる(id:horahareta13さんの寄稿)

こちらはバリエーションに富むことが目的でしたので、ぐるなびさんの時とは逆にはてなとの企画であるとは記述せず、統一感が出ることを避けるようにしました。

その他、グルメ記事とは違って記事自体に写真は必須ではなく、一方でソーシャルメディア上のシェアを考えると画像を使って目を引きたいため、Flickerなどでフリー素材の画像を探したりと調整しています。

 

読者を楽しませるメディア作りは大変 

最近、オウンドメディアという言葉が流行っています。オウンドメディアを成功させるテクニック、というコンテンツを見かけることも増えてきました。役に立つコンテンツを作る、必要なキーワードを散りばめる、どのコンテンツを読んだユーザーにアクションする、といった話が多いです。

ただ、どんなメディアにしたいのか?であったり、エモーショナルさについての話が足りないような気がします。
読者を楽しませることや、読者とコミュニケーションをとっていく姿勢の話はあまり見かけません(実際にはあるのですが、テクニック系の話が多いようです)。

 

とはいえ役に立つコンテンツであり、なおかつおもしろいコンテンツを書くのはなかなか難しいものです。

また、担当者さんだけの工数では、どうしても記事の企画やトーンにバリエーションを出していくのにも、限界があると思います。軌道に乗ればいいのですが、その前にメディア作りの難しさに頓挫してしまうかもしれません。

これを解決する1つの手段として、寄稿という方法があると思っています。
はてなブロガーには、すごい書き手がたくさんいます。このブロガーさんと一緒になることで、何かできるのではないか。書き手の後押しもできるのではないか。ぐるなびさん、リクルートキャリアさんも「確かにそうだよね」と仰って頂き、今回ご一緒することになりました。

 

ただ、はてな側の体制もまだまだ途上にあると思っています。
それでも、企業側にもブロガーさんにも喜んでもらえる仕組みができつつあると思っています。
まだまだ一部のブロガーさんにしかお願いできていませんが、これからもこのような話を増やしていきたいと思います。

 

※最後に宣伝をしておくと、企業の担当者さんはオウンドメディアを作る時には、はてなブログMediaをご検討下さい。

はてなの営業になって4年

はてなの営業になって、早いもので4年目になりました。これまでは毎年「代理店から媒体に来て◯年」というタイトルで書いてきました。やはり代理店(といっても検索の広告代理店)から媒体へきて、カルチャーやスタイルの違いに戸惑っていたところがあったのかと思います。

代理店から媒体に来て一年 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

代理店から媒体に来て二年 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

代理店から媒体に来て三年 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

でも今さらそれらを題名に冠しているのも違和感を感じるため、今年からは題名を変えます。今回は、この4年間を振り返り、今後やっていきたいことを書いていきます。

 

僕が入ってからのはてなの営業部の歴史 

 

ここ一年抱えていた課題感

はてなの一つの強みは、エンジニアのユーザーが多いことだ。だから、はてなにいるエンジニアユーザーに楽しんで参加してもらえる企画を増やしたいと思っていた。

それで、CodeIQのタイアップ企画や、エンジニアブロガー祭りをやったりした。

CodeIQ × はてな エンジニア夏祭り2013 第1夜 はてなの挑戦状

「はてな エンジニアブロガー祭り」を12月14日に開催! 豪華ゲストスピーカーが登壇します(ピザとビールもお楽しみに) - Hatena Developer Blog

 

また、一時期はてなでは「はてなはもっと書き手の後押しをすべきでは」と話題になった。僕は営業なので、営業という立場から書き手の後押しを手伝えないかと思っていた。

そして、先ほどのCodeIQ企画やエンジニアブロガー祭りはもちろん、セツヤクエストのような企画も行った(正確にはハイパーメディアクリエイターkiyoheroがディレクションした)。

SETSUYAQUEST セツヤクエスト 〜節約の冒険者たち〜| ライフネット生命×マネーフォワード×はてな

 

その他、はてなに毎月お金が入ってくるような、広告主と継続的にお付き合いできるメニューができないかという課題があった。これは僕が入ってからずっと持っている課題だ。

これまでにいくつかの企画を紹介してきた。企画が実施できるのはいいことだけど、広告主を探して提案して企画を実施して、そしてまた次の広告主を探して、、、を繰り返していたら、営業が疲弊してしまう。もちろん、そのような不安定な売上なのは宜しくない。

この課題については、今はまだ解決していない。けれど、解決する可能性は見えてきた。この可能性を現実にするのが、これからの一年の重要な施策だと思っている。

 

他にも、延々と持っている課題として、問い合わせを増やす、ということがある。いまだに広告代理店から「はてなって広告やってたんですね!霞を食べていると思ってました!」なんて言われてしまって、とても良くない。

また、ステマ問題についてもどこかで言及したい。はてなでは、全ての広告にPRなどと広告と分かるように明記しているのだけれど、広告枠ではないものが勝手に広告だと勘違いされてステマだと言われたり、PRと書かれているのでステマ、と言われてしまったりする。PRって書いてあるので、全然ステルスしてないんだけれども。この問題をしっかり伝えないと、むしろ本当にステルスマーケティングやったほうが勝ち、となってしまい、どんどんWEBが汚くなってしまうかもしれない。僕らは絶対にやらないけれど。

 

その他にも、やらなければいけないことを細かいことまで書いていけばキリがありません。でも、ずっと変わっていないのは、ユーザーに楽しんでもらいながら広告主に満足してもらい、はてなの売上になる広告をやっていくということです。時にうまくいかないこともあるけれど、それでもそこだけは変わらないように、この1年も頑張って行きたいと思います。

第2回さくら石狩DCツアー実施にあたって改善したこと

さくらの石狩DCツアーを実施してきました。今年は第2回目です。

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昨年の第1回目は150名以上の応募がありました。続く今回は、前回ご参加者による応募を除いて220名以上の応募がありました。

「土日に北海道石狩までデータセンターを見に行きたい!」と思ってくれる方が200名以上応募してくれるとは、予想を超えて大きくなってきた気がします。

また、多くの皆様が翌日もデータセンターを見学できるオプショナルツアーに申し込んでくれました。懇親会で実施したLT大会も大盛況でした。

 

前回、DCツアー運営の裏側を書いたので、今回は、第1回目の内容を踏まえて改善していったことを書き残したいと思います。

石狩DCツアー運営の裏側 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

 

第1回目のツアーを振り返って

第1回目、さくらの皆さんは一丸となって相当頑張っておりました。

ゴールは何がしかの数値などではなく、参加者さんに楽しんでもらうことに据えておりました。結果、運営側に手応えもあり、参加者の感想であるTwitterやブログからも満足度は高そうな様子でした。

 

ですが「前回同様」「いつものアレで」「アレでアレで」などと甘んじていてはいけない。試される大地に重厚に佇む石狩DCを参拝するツアーですので、より一層の満足度を追求しようという気持ちでした。 

まず良かったところは活かす

見た目も味も最高のご飯を用意する

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 前日にいきなり遠足っぽい「旅のしおり」が送られてきてテンションが上がる

 

 

 ※さすがに来年はびっくりされない気がする

 

田中社長を始めとした、さくら社員がツアーを通してしっかりと解説する 

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プロのカメラマンの手配

データセンター内は機密事項が多く、自由に写真は撮れません。

ただ、データセンター訪問記をブログに認めたり、データセンターの思い出を眺めてニコニコしたい方もいらっしゃるはずなので、カメラマンを手配し、機密上問題ないものを参加者さんにお配りしました。

 

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第2回目までに、さらにツアーを面白くするにはどうしたらいいのかを話し合いました。

前回ご参加者へのアンケートから改善点を探す

 

前回のツアー実施後、参加者の皆様からアンケートに回答してもらいました。

第1回終了時点では、第2回目を実施するかは未定でしたが、手応えを感じていたので、「せっかくだから改善点をもらって次に活かそう!」と急遽参加者の皆さんにアンケートを送り、任意で回答してもらいました。

アンケート項目は、感想と改善点を自由記入してもらう程度でした。

 

みなさんほとんどご満足のご様子なのでしたが、「こうしては?」という意見も見つかりました。

 

具体的に書いていくと、

  • 「もっと石狩DCを見てみたい」「見てから、話を聞いて、さらにもう一回見たい」
  • 「行き帰りが東京のみだと大変」
  • 「もっとさくらの宣伝をしたらいいのに」
  • 「LTの時間がもっとたっぷりあってもよかった」
  • 「ツアー前に参加者同士で交流する機会があれば」
  • 「DCでの集合写真が欲しかった」

その他、専門的なこういった話が聞きたい、見たい、といった内容などがありました。

 

そこで今回、これらの改善案を加えました。

  • 「もっと石狩DCを見てみたい」「見てから、話を聞いて、さらにもう一回見たい」

    →前回はツアー翌日は、帰りの新千歳集合までは自由時間としていました。今回は翌日に、オプショナルツアーとして再度石狩DC見学ができる「もっと!石狩DC」を用意しました。

  • 「行き帰りが東京のみだと大変」

    →前回、全国各地から参加希望を頂きました。ソーシャルメディア上で「北海道に住んでいるんだけど、出発地が東京なのか、、」といった声も見られました。そのため、今回は東京だけでなく、東京・大阪・北海道(札幌)の3箇所から参加できるようにしました。

  • 「もっとさくらの宣伝をしたらいいのに」

    →前回は「純粋に石狩DCを楽しんでもらうことに水をささないよう、さくらの宣伝はやめておこう」という話をしておりました。すると、アンケートから「もうちょっとさくらの宣伝したら」「もっとブログに書いてもらうようプッシュしたら」と参加者の方から言われてしまいました。さくらの宣伝はお土産袋にいれておくとして、田中社長から『ブログを書くまでがツアーです』と言ってもらうことにしました。

  • 「LTの時間がもっとたっぷりあってもよかった」

    →前回、LTの時間をもうけたものの、LT希望者がいるのかどうかがわかりませんでした。誰もLTやらなかったら、さくらの社員さんがLTできるように準備していました。が、結果5名の方のLTがあり、むしろ「もっとLTの時間が長く欲しかった」という意見がでてきました。そのため、懇親会自体、LTをやりながらの懇親会とし、長めの時間をとるようにしました。

  • 「ツアー前に参加者同士で交流する機会があれば」

    →悩ましいのが、そんなに積極的に交流したくない参加者もいるのではないか?でした。「誰が参加するか見えない」「みんなの感想を知りたい」といった不安感が原因に思いましたので、ツアー前から、このツアーのハッシュタグを送り、「飛行機の遅れなどの緊急連絡も、このハッシュタグに投稿します」と伝えておきました。これで、「みんなが同じ所をみている繋がっている感」になるのでは、と思いました。

  • 「DCでの集合写真が欲しかった」

    →確かにそのとおりでした。懇親会での集合写真は撮ったのですが、DCの前で集合写真もあったら嬉しいのではと思います。あらかじめカメラマンさんと相談し、手配しました。

 

結果

  • 「出発地を東京だけでなく、3箇所にする」

    →各地域から数十名以上のお申込みがあり、結果合計で220名以上のご応募をいただきました。

  • 「2日目も石狩DC見学ができるオプショナルツアーを用意する」

    約7割の方がオプショナルツアーに参加してくれました。

  • 「田中社長に『ブログを書くまでがツアーです』と言ってもらう」

    →感想ブログが増えました。前回の9本から、今回は現時点で17本書かれています。

  • 「LTの時間を長めに取る」

    →前回のLTには5名参戦してくれましたが、今回は10名になりました。

  • 「ツアー前にハッシュタグを伝えておく」

    →約200Tweetから約1,000投稿に増えました。みなさん、ツアー中に度々ハッシュタグをチェックしてくれている様子が見られました。

  • 「DCの前で集合写真を取る」

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また、こういう専門的な話が聞きたい、こういうものが見たいといった件も、可能な範囲でDC案内時に盛り込みました。  

ツアーの様子

すでに多くのご参加者様がブログに書いてくださっておりますので、いくつかを紹介させて頂きます。

さくらインターネット #石狩DC 体験記 - myfinderのはてなブログ

石狩データセンター、科学的で情熱的で馬鹿正直な人たちが全力で作った進化し続ける巨大な箱 - kitarの日記

第2回 さくら #石狩DC 見学ツアーまとめ(1日目) - Togetter

第2回 さくら #石狩DC 見学ツアーまとめ(2日目) - Togetter

 

Togetterは、部分的にグルメツアーの様相を呈しています。ハッシュタグをつけたTweetではなかったためにTogetterではまとめられておりませんが、当日は石狩からグルメテロが投稿されているとのお怒りの声も一部で見られました。この場を借りて深くお詫び申し上げます。

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エンジニアに好かれるさくら

このようなツアーの実施だったり、定期的に開催するイベント「さくらの夕べ」だったり、田中社長の人柄だったり。こういった普段からの活動が、エンジニアに好かれていって、こんなコンテンツができあがったりします。

さくらインターネット伝説

ユーザーが自主的にこのようなコンテンツを作って、しかもブクマコメントやTwitterでも評判が拡散していく、というのはすごいなあと思います。

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今年もまた、参加者のみなさまにアンケートをとりました。第3回目のツアーがあるかはまだ分かりませんが、とても参考になる意見をたくさんもらいました。

 今年もこういったさくらさんのイベントに関わることができてよかったです。

僕もとても勉強になりました。参加者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

 

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代理店から媒体に来て三年

昨日3月1日で、はてなに営業として入社して3年が経ちました。

一昨年、昨年も、振り返りの意味をこめてこのようなエントリーを書いていました。

 

代理店から媒体に来て一年 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

代理店から媒体に来て二年 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

 

 

昨年大きく変わったのは「記事広告が売れ筋商材になった」「営業部の人数が増えた」でした。そして当時立てた目標は、新しい売れる広告メニューを作ることでした。

 

ではこの一年どうだったのかを振り返っていくと、まず変わったのは

  • 営業部がとてもいいチームになった
  • 面白い広告ができた

ことでした。

 

 

はてなの営業部

 

とてもいいチームになりました。チームのみんながそれぞれの特性を活かしてお金を稼いでくれています。そういえば僕はマネージャーだったのですが、マネジメントする必要がないので困りますね。

面白い広告が出来た

 

タイアップの中でも、記事広告は売れ筋商品になってきていたのですが「ずっとそればっかり売っていてもスケールしないしなあ」というのが悩みでした。そんな中で実施したライフネット生命さんのはてなセリフタイアップは、コンテンツを作ることが好きなはてなユーザーによってBUZZが起きていくという、とてもはてならしく、面白みのある広告ができたと思います。

ライフネット生命 出口社長におもしろいセリフを言わせよう!

このタイアップは自体、NAVERまとめに多々登場したり、ライフネット生命さんの様々なインタビューに登場したり、

 

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ダボス会議で世界デビューしたりと、ユーザーにもライフネット生命さんにも好評で嬉しい限りです。

 

さくらインターネットさんと、北海道の石狩にあるデータセンターにユーザーを連れて行くツアーを実施しました。

石狩DCツアー運営の裏側 - はてなの広告営業 mtakanoの日記

正確には広告企画とも呼びづらく、しかも本企画・運営はさくらインターネットさんなので、「面白い広告ができた!」とは言いがたいのですが、非常に盛り上がりました。ユーザーを集めてツアーを組むという可能性を見つけた気がします。

 

その他、今年も多くの記事広告を実施しました。

PR - はてなブックマークニュース

記事広告については、安定してお問い合わせをもらえるようになってきました。だんだんと、「はてなで良いコンテンツを作って欲しい」というご依頼も増えてきました。

その他にも、ここには記載しませんが、いくつか新たな広告もチャレンジしてみました。

 

反省点


新たなチャレンジを続けた一方で、継続的に売れる広告メニューが出来ませんでした。

実ははてなセリフタイアップは「画像をプロモーションできるすげえメニューが出来た!」と興奮していたのですが、他のお客様とご一緒できる機会はありませんでした。

「上の人に理解してもらえなかった」という理由が多かったです。そうですよね。。。
その他、「画像にテキストを書き込まれると困ったことになる」という理由もありました。そうですよね。。。
あと「社長にコスプレさせられません」という意見もありました。それはしなくていいですよ。。。

 


例えば映画って、タイトルは聞くけどイメージが紐付いていないことがあって、そういう時に「このメニューを使えば、映画のジャンルも登場人物も雰囲気も分かる画像が拡散していくではないか!これは売れる!」と思っていました。が、俳優の画像にテキスト書かれたら困っちゃいますよね。肖像権やら何やら。なぜ僕は事前に想定できなかったのでしょうか。。。

 

その他、提案する上でとても難しかったのは、文脈が成立しづらい、ということがありました。プロモーションしたい画像があったとして、それにセリフを書き込みたくなるかというとそうでもなく、書いてもらう理由が必要です。例えば「新しいマスコットキャラクターができたのでセリフを書きこんで下さい!」というコンテンツがあったとして、僕が書くかといえば、多分書かないです。

どういう文脈でその画像が登場すれば、ユーザーが楽しんで参加できるものになるのか、悩ましかったです。

 

 

次の1年の目標

 

  • 継続的に売れる広告メニューを作る
  • 問い合わせ数を増やす

の2つです。

継続的に売れるメニューについてはいくつかテスト中で、感触を掴んでいるものもあります。それらをしっかりと育てつつ、さらに新たなメニューを模索していかなければなりません。
また、「はてなで広告をやってみたい」という問い合わせをもっと増やさなければなりません。ライフネット生命さんの件の後は問い合わせも増えましたし、面白いキャンペーンを実施するというのも1つです。

ですが、まだまだ「はてなって広告やってたんだ」「はてなって営業いたんだ」と言われてばかりの日々です。はてながどんな風にプロモーションのお手伝いができるのか、もっと伝えていく必要があります。

 

あとは、NHNさんやDPZさんと組んでセミナーをやりますが、今年は媒体同士で連携していく方法も探りたいと思っています。

はてな×NHN Japan×ニフティ・デイリーポータルZの共同で、「コンテンツマーケティング・セミナー」を開催します(参加費無料) - はてな広報ブログ

 


それではまた来年。

「インバウンドマーケティング2013」に参加してきました

インバウンドマーケティングのカンファレンスに行ってきました。

 

「重要なのはマインドセット」、インバウンドマーケティングをテーマにしたカンファレンスが日本初開催 #IM2013TOKYO

 

ぶっちゃけ参加前はインバウンドマーケティングって何なのかよくわかっていませんでした。「インバウンド」という名前から、プル型で問い合わせを増やしていく施策かと思っていました。だから、サーチエンジンマーケティングやコンテンツマーケティングといったものと何が違うんだろう、と。

 

でもインバウンドマーケティングは、そういった手法を内包した上位の概念なんですね。

昔はTVにCMを出すことで、世の中の大半の人に届きました。ひたすらプッシュして見せていけばいいわけです。それが今では多様なメディアの発達により、情報が洪水のように溢れてきてしまい、生活者は情報を受け止めきれなくなっています。そうなってくると、これまでのようにアウトバウンドに発信してきたメッセージは届きづらくなってしまう。だからこれからは、生活者主体で、見てもらう広告、見つけてもらう広告、使ってもらう広告も考えなければいけない。そのためにはどうすべきか。

インバウンドマーケティングにおいては、そういったマインドセットを持つことが重要であると理解しました。場合によっては、広告ではなくコンテンツと言い換えた方がいいのでしょう。

 

このようなお話は、媒体で広告に携わっているとよりしっくりくるのかもしれません。媒体で広告展開をすることは、既にユーザーが集まっている場でいかにユーザーに楽しんでもらえるか、です。どうすれば、ユーザーに嫌がられずに広告を見つけてもらい、さらに楽しんでもらえるか、参加してもらえるのか、を日々考え続けています。

インフォバーン増田さんも「ユーザーとの共犯関係、仲間関係が大事」と仰っていました。(ユーザーに関わる余地を与える、ユーザーと企業を利害の一致した遊びに参加させる、といった意味合いです)

もちろん、顧客のデータ分析をして、状況に応じた情報コンテンツに誘導したりといったアドテクノロジーが関係する面では課題はありますけど。

 

はてながお手伝いできるのは、記事広告といったタイアップの他だと、ブログやブックマークですかね。はてなブログSEOにも強いし、独自ドメインも持てますし。はてなブックマークが集まることで、拡散力ももちろんですが、SEOにも効果はあると言われておりますので、見つけてもらいやすくなると思います。(スパムアカウントは日々利用停止にしていますスパムはやめてください)

 

媒体営業としては、ユーザーに楽しんでもらうためにどうするかをもっと考えていこうと思いました。勉強になりました。

CGMマーケティング2.0(もしくはオウンドメディア以外のコンテンツマーケティング)

 

まあCGMマーケティング2.0でも、CGMマーケティングVer.18.06でもいいんですけど。というかCGMマーケティングじゃなくてもいいです。コンテンツ施策についてのエントリーです。これがコンテンツマーケティングなのかはよく分かっていませんが、コンテンツマーケティングって言ってみたかったのでタイトルに加えてみました!

 

今、ユーザーが気持ちを伝えられる場、表現できる場がどんどん増えています。

ブログやはてブコメント、mixiといった昔からあるものから、TwitterFacebookが誕生し、さらにNAVERまとめやtogetterといったまとめコンテンツまで。

これだけツールが増えてきた今、コンテンツ施策をオウンドメディアだけで考えるのではなく、ユーザーが集まる媒体上でのコンテンツ制作や、ユーザーが作るコンテンツも含めて考えていく方がいいのではないか?と思います。

 

「いやソーシャルメディアマーケティングという言葉も流行ったし、コンテンツ施策もユーザーの場に飛び込んだりユーザーに委ねるなんて、そんなの当たり前じゃん」と思う方もいるかもしれません。

ただ、媒体で広告営業をやっていると、「ユーザーをコントロールする」という考え方に出くわすことがよくあります。ユーザーに委ねていないのに、「ソーシャルメディアで話題にしたい」という意図もあるので、矛盾を感じます。Tweet数やLike数だけを求めているようにさえ思う時もあります。

オウンドメディアマーケティングやコンテンツマーケティングといった言及はたくさんありますが、「ユーザーをコントロールする」前提のものも多くあるように思えています。

 

「おかしいなあ」と思っていた所、アドタイで連載されていた、大広梅田さんとドワンゴ岡村さんの対談を読みました。岡村さんが"僕らが嫌う言葉に「ユーザーをコントロールする」という言葉があって"と発言されていまして、「やっぱり同じことを思っているんだ」と思いました。

その他にも「その通りだなあ」とうなずくことがたくさんある対談でした。

エンゲージメントは「広告」ではなく「コミュニケーション」で生まれる。―「ニコニコ動画」さんとの対談(2/3) | AdverTimes(アドタイ)

 

うなずいているだけでなく、はてなの事例で、ユーザーに委ね、ユーザーがコンテンツを作ってくれた結果どういう良いことがあったのかを書いていきます。

 

ライフネット生命さんの事例 

まず1つ目。はてなでは、ライフネット生命さんといくつかのタイアップを実施してきました。それらのコンテンツはアーカイブ化されています。

1年前にはこのようなタイアップを実施しました。

ライフネット生命 出口社長におもしろいセリフを言わせよう!

 

このはてなセリフを使ったタイアップが盛り上がった後、ライフネット生命さんに関してのNAVERまとめが増加しました。

ライフネット生命の出口治明社長のいじられ企画まとめ - NAVER まとめ

自由すぎてすごいライフネット生命社長の伝説 - NAVER まとめ

ライフネット生命の急成長を生んだマーケティング戦略 - NAVER まとめ

 

これらのまとめを読んでみると、はてなセリフタイアップの他、その前に実施したはてなの記事広告コンテンツ、さらにはデイリーポータルさんやNHNさんの記事コンテンツも併せてまとめられています。そしてそれらを「ライフネット生命おもしれーw」と引用しつつ、オチが「こんなにノリがいい出口社長、実はとても素晴らしい方」で終わってくれます。

さらにそれぞれのNAVERまとめが、数万ページビューを記録してくれています。

 こんな風に、ライフネット生命さんや各媒体の手を離れて、ユーザーが作ったコンテンツがひとりでにライフネット生命の評判を高めていってくれています。

 

このタイアップを実施する際、「ネガティブコメントが投稿されたらどうしよう?」という議論をしました。最終的にライフネット生命さんは「削除ルールを厳しくするとユーザーの盛り上がりに水を差してしまう。公序良俗に違反するような投稿を削除するくらいにとどめましょう」と言ってくれました。

このようにユーザーに委ねたことも、結果的にはユーザーがコンテンツを作ってくれやすくなったと思います。

 

実際に出口社長のお人柄が本当に魅力的なのですが、それを言及しやすい状況を作った、ライフネット生命さんのマーケティングのお力もあるはずです。

 

 

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※今年のダボス会議にて出口・ザッカーバーグが世界デビューしたそうです。本文とは関係ありません。

 

 

さくらインターネットさんの事例

2つ目の事例ですが、さくらインターネットさんとはてなで実施した、石狩データセンターツアーについてです。

 

元々はてなのインフラエンジニアid:halfrackが試される大地である北海道石狩に降り立ち、データセンターを見学してただひたすらに喜ぶ様子そのままを記事にした所、「僕も行ってみたい!」という感想が多く寄せられました。

中2病を実現?! さくらインターネット石狩DCを、はてなのエンジニアが見学してみた - はてなブックマークニュース

 

そのためさくらさんと「試しにやってみよう」と、石狩データセンターが開所一周年となるタイミングで「一周年記念ツアーを実施します!」と告知し、参加者を募ってみました。すると、1年前の記事であるid:halfrackの訪問記事をもとに「行きたい!」と応募してきてくれる方がたくさんおりました。

最新鋭データセンターの施設に萌えるべき! さくら石狩DC見学ツアー - はてなブックマークニュース

 

ツアーの様子は随時Tweetされ、ブログで感想がアップされたのはもちろん、読み応えのあるツアーまとめのtoggeterが出来上がりました。さらにこれらのコンテンツが、FacebookTwitterはてなブックマークでシェアされて広まって行きました。

さくら石狩DC見学ツアーに参加してきた - tagomorisのメモ置き場

さくらインターネット石狩データセンターツアー回顧録 - Togetter

 

その後、さくらさんには「次回ツアーを実施するときはぜひ参加させて下さい」という声が、インフラエンジニア以外の方からも直接寄せられるようになったそうです。

 

 ちなみにこの企画では、さくらさんの意向により「ツアーの感想をブログで投稿してください」などの案内はせず、「リターンは求めず、参加者の満足度が最大になることを目指してやってみよう」ということになりました。

「感想をブログで投稿して欲しい」とお願いすることが悪いと思っているわけでは全くありません。お願いしても良かったかもしれず、むしろ参加者アンケートで「ブログの投稿くらい促してもいいんじゃないか」と言われるくらいでしたが、参加者にお任せする姿勢で実施しました。とりあえず姿勢自体は間違っていなかったと思います。

 

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みんな楽しそうでよかったです。 

 

コンテンツを残していくこと

こんな風に、ユーザーが作ってくれたコンテンツが、さらにユーザーを集めてくれていっています。

 

オウンドメディアでコンテンツを展開することも大事ですが、内容によっては媒体で展開したほうがユーザーが集まりやすかったり、文脈が成立しやすいケースもあります。

何よりもユーザーに委ねる判断をする時、そのユーザーの姿が想像しやすいというメリットもあります。

 

 

もちろんコンテンツだったら何でもいいという訳ではありません。

そしてCGMマーケティング2.0と題していながらも、ユーザーがコンテンツを作ってくれることがゴールとも思っていません。

 

本当に大事なのは、質の高いコンテンツ、ユーザーに愛されるコンテンツを作っていくことだ思います。ユーザーに良い印象を残したコンテンツは資産になります。

 

僕が見聞きしているだけでも、Twitter上ではてなの記事を引用しながら「これを読むと分かりやすいですよー」とやり取りがあったり、記事を見た人が採用に応募してくれた、2chで根も葉もないことを言われた時に記事を引用しながら応戦してくれた人がいた、などがありました。

 

ユーザーは、色々な形でコンテンツを活用してくれます。「ユーザーをコントロールする」のではなく、ユーザーと一緒に楽しむような視点で資産となるコンテンツを、オウンドメディア、媒体、それぞれの場に応じて残していくことで、さらに効果の高いコンテンツ施策も目指せるのではないかと思います。

 

今後もユーザーに「ためになった」と思ってもらえたり、楽しんでもらえるコンテンツ作成のお手伝いをしていきたいと思っています。

 

告知 

あと、ちょっとだけ告知をさせて頂きますと、はてな×NHN Japan×ニフティデイリーポータルZの共同で、「コンテンツマーケティング・セミナー」を開催することになりました。おかげさまで定員の数以上にご応募を頂いており、今さら告知も何もないのですが。

はてな×NHN Japan×ニフティ・デイリーポータルZの共同で、「コンテンツマーケティング・セミナー」を開催します(参加費無料) - はてな広報ブログ

 

こちらの写真にあるように、ヒゲの方が3名、第二部で登壇します。はてなからはスーパーコンテンツマーケティングクリエイターid:kiyohero(一番左側のヒゲ)が出ます。コンテンツマーケティングについての問い合わせはid:kiyohero(一番左側で地毛のヒゲ)にお願い致します。

 

今年読んで面白かった本10冊(2012年)

毎年「今年読んで面白かった本」を10冊選んでブログに書いています。

今年読んで面白かった本10冊 - mtakanoの日記 (2010年)

 

2010年からはブクログを使って読書記録をつけ始めたので、それを参考に振り返っています。去年は偶然星5つをつけた本が10冊あったので、それをベスト10にしてブログを書きました。

mtakanoの本棚 (mtakano) - ブクログ

 

今年もブクログを見返したら、なんと上下巻含む11冊が星5つ、つまりちょうど10種の本が星5つでした。
ただ、読書記録をつけてから、時間が経つにつれてより自分の中に深く染み入ってくるような本、というのが生まれてきます。
今の自分には少し納得がいかず、ちょっとだけ入れ替えて10冊を選んでみました。

 

そして今年は、ベスト10といったランキングなんてとてもつけられない、素晴らしい本ばかりでした。
ですので、今回は時系列に従って書いていきたいと思います。

 

一般意志2.0 

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

今年一番最初に読んだ本でした。最初にこの本を読むことが出来て、いい一年の始まりだなあと思っていました。
ルソーの一般意志をアップデートして現代に適用する、それが具体的な方法としては国会内で「さりげなく」ニコ動(のようなもの)を放映する、、、という展開がとても面白かったです。

ネットユーザーの拡大と一方でリアルとの断絶、そしてソーシャルメディアの窮屈さ、色々とネットの限界ばかりが見えていたので、この本を読んでまたワクワクできました。

 

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグルについてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

リトル・ピープルの時代

 

リトル・ピープルの時代

リトル・ピープルの時代

村上春樹や仮面ライダー、ダークナイトなどを題材に、大きな物語が解体していっていることが語られます。

確かに、物語はどんどんメタ化していっている。最近の仮面ライダーが昔のような勧善懲悪ではなく、13人の仮面ライダーが殺し合う、といった話になっているとは全く知らなかったです。

 

リトル・ピープルの時代についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

犬の力

メキシコの麻薬戦争を題材にしたフィクション。ハードコアすぎて辛くなるけど、読み進めるのを止められなかったです。現実はさらにひどいのかもしれないけど。。。

 

メキシコ麻薬戦争 列伝

犬の力 下 (角川文庫)についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

 

音楽の科学

音楽の科学---音楽の何に魅せられるのか?

音楽の科学---音楽の何に魅せられるのか?

読んだキッカケは、スゴ本で取り上げられていたからです。

「音楽の科学」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

僕は自己流でクソベースを弾いていたりしますが、このタイミングでこの本を読んで音楽を体系的に理解できるようになり、さらに音楽が楽しくなりました。

 

音楽の科学---音楽の何に魅せられるのか?についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略

戦略とは仮説であり、そこには診断、基本方針、行動が備わっている、という事を教えてくれます。当たり前じゃないかと思うけど、意識的にならなければ、つい目標と取り違えたり、瞬時の判断に従ったりしてしまいます。何度も立ち戻って読み返したい本でした。

 

良い戦略、悪い戦略についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

世界が土曜の夜の夢なら

ヤンキー文化を精神分析の手法から読み解いた本。

世間のマス層を見渡すには、ヤンキー文化を理解しなければいけないと思っています。

サマソニX JAPANを観た時、暴走族の集会のようだったけど、一瞬にして観客みんなで空気を読んでどう行動すればよいか分かったので、ヤンキー文化という文脈は一般化してるよな、とつくづく思います。近くで見ていた外国の方はポカンとしていました。

 

ありのままに東京サマソニのX JAPANの舞台で起こったことを話すぜ! - Togetter 

世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

タイトルから「〇〇の中心で〇〇を叫ぶ」みたいな印象を勝手に受けていたのですが、全くの誤解でした。

「ものすごく」「ありえないほど」というのが子供の大げさな口調を表していて、「チョーうるさくて、スッゲー近い」といったタイトルの方が本当は近いのかもしれないです。絶対売れないけど。

挿絵やデザインによる視覚効果もあって、読書によって映画のように体験できます。とても面白いんですが、心が痛すぎてたまに読み進められなくなってしまいました。

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いについてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

繁栄 --明日を切り拓くための人類10万年史

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)

「世界はどんどん悪化している」という人の声ほどデカイ。だから先のことを考えると暗くなってくるんだけど、この本を読むと「世界はどんどん良くなっている」と思えます。

この本を読んでいる時にちょうど親知らずの痛みに苦しんでいたんですが、昔だったら鎮痛剤も無いし抜歯も簡単にできないから、本当につらかっただろうなあ、とどうでもいいところで身に沁みました。

 

繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)についてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

広告という観点では小さく始めてPDCAサイクルを回していくことは染み付いているのですが、サービスの展開、組織の運営という観点で意識的に考えたことは無かったです。

エンジニアとやり取りすることが多いのだけど、この本を読んだおかげでみんなの考えに少し近づけた気がします。

 

リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだすについてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

MAKERS

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

クリス・アンダーソンは世の中で実際に起きていて、かつ大きな流れになることを一早く紹介してくれる。この本で語られるものづくりの世界がすぐそこにあるというのは、とてもワクワクします。

 

MAKERS―21世紀の産業革命が始まるについてのmtakanoさんのレビュー - ブクログ

 

まだまだ読み足りないし、そして読んだ本さえも自分の血肉になっていない。

ここに書いた本も、あと何回も読んで染み込ませないといけないのでは、と今年も反省しました。来年はどんな本を読もうかなあ。